痛みのバランス
この前と違うところが痛くなるのはナゼ？
腰が痛くて治療を受けていたのですが、最近では肩こりがひどくなってきました。右の肩が上がらなくて治療を受けていたのですが、今は左の肩が上がらなくなりました。
左の膝が痛くて歩けなかったのですが、数日前より右の股関節が膝よりも痛くなってきました。
このように、当初の主症状が治療の有無に関係なく移り変わっていく（変化していく）経験をされた方は多いと思います。
どうして、症状が変わっていくのでしょうか？
それは、痛みの優先順位が変わったからです。
人は一番痛い所を痛みとして自覚（認識）します。その際に痛みの二番目や三番目を自覚することはほとんどありません。
一番の痛みを自覚させるために脳の中で一番を強調し、二番や三番などは抑制させてしまうからです。
とにかく一番の痛みを「痛い！」と気にさせるために脳の中で調整しているのです。
もし、全部の痛みが一緒になったら？
もし、一番二番三番と存在している痛みがすべて一番になったら、どうなるのでしょう？その時の痛みは、治療をしているか、治療をしていないかで変わってきます。
治療をしていない場合、痛みは自覚症状を中心として全体に広く感じます。
痛みが強すぎれば広範囲の痛みで体が動けなるかもしれません。
治療をしている場合、痛みは感じにくくなってきます。
無理をして痛みの順位が変わると一番の痛みが目立ってきますが、そうでないなら比較的楽に感じることでしょう。
体のバランスを整える意味
治療方法でよく耳にするのが「体のバランスを整えましょう」とか「体の歪みを整えましょう」といったように、体の目立ったところをなくす方法です。体の目立ったところの言葉を換えれば、一番ひどい所を他と同じ様にすること、と言えます。すなわち、一番をなくしてみんな同じにするということです。
そうすれば、体が比較的楽になったと感じるようになるからです。
筋肉の施術（マッサージ）でもバランスをとるという意味で同じ考えです。筋肉の緊張を均等になるようまずはマッサージをおこないます。
ところで、バランスさえ整えば痛みを感じにくくなり、体は楽になりますが、この状態を治った！と言えるでしょうか？
痛みさえ自覚しなければ問題ないという考え方
私自身、バランスをとって痛みがなくなった状態を治ったとは考えておりません。しかし、中には痛みがなくなればそれでよい、と考える方もみえます。
バランスをとって痛みを自覚しなくなったとしても、痛みの元が存在している以上、その存在が正常に戻るまで治ったと言えないと考えています。
体のバランスが悪く痛みが生じている場合、バランスが悪いことで体のどこに負荷がかかり、負荷によって体の組織がどう変化しているのか（悪くなっているのか）を考えなければなりません。
体のバランスが悪い場合、体を動かし、保持するために働いている筋肉に負荷がかかっていることが多いです。
筋肉に負荷がかかると筋肉は疲労により硬化してしまい、その内部や周辺の血管を圧迫します。血管の圧迫は血液循環を障害し、さらなる筋肉の硬化を誘発します。
血行障害が進むことで、その周辺では炎症反応を起こし、結果として痛みを感じさせます。
筋肉の施術では、全身の筋肉の硬化部分を細かく探し出します。探し出した筋肉の硬化部分をやわらかくすることで原因の除去と考えています。
繰り返される症状にお悩みでしたら一度ご相談くださいませ。
体のバランスが悪い場合、体を動かし、保持するために働いている筋肉に負荷がかかっていることが多いです。
筋肉に負荷がかかると筋肉は疲労により硬化してしまい、その内部や周辺の血管を圧迫します。血管の圧迫は血液循環を障害し、さらなる筋肉の硬化を誘発します。
血行障害が進むことで、その周辺では炎症反応を起こし、結果として痛みを感じさせます。
筋肉の施術では、全身の筋肉の硬化部分を細かく探し出します。探し出した筋肉の硬化部分をやわらかくすることで原因の除去と考えています。
繰り返される症状にお悩みでしたら一度ご相談くださいませ。
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